Concept
コンセプト

住まいも、ストック循環型へ

住まいも、ストック循環型へ

日本の住宅は、戦後から高度成長期にかけての人口増加・経済成長を背景に、住宅不足を解消するための大量生産・大量供給が行われてきました。
国の統計によると、バブル経済期の1995年までは年間150万戸以上の新築住宅が供給され、バブル崩壊やリーマンショックなどの景気低迷期を経て、2010年以降は毎年約80万~90万戸の新築住宅が建てられています。(※国土交通省「住宅着工統計」による)
新築重視の住宅政策が続けられたことによって、今や国内の世帯数(約5,400万世帯)を上回る住宅数(約6,200万戸)がストックされるようになったのです。(※総務省「住宅・土地統計調査」による)
このように十分な住宅ストックがあるにもかかわらず、今でも年間出生数(約86万人)とほぼ同じ数の新築住宅が過剰に供給され続けているのです。(※厚生労働省「人口動態統計」による)

作る時代から、あるものを活かす時代へ

作る時代から、
あるものを活かす時代へ

今後ますます加速する少子高齢化、人口減少社会において、これからの住宅のあり方も問われています。
空き家が年々増加し、現在、住宅ストックのうちの約13%が空き家と言われており、2033年には30%を超えると推測されています。
人類が直面している地球温暖化や気候変動問題を見据えて、世界中で環境保護・資源活用への意識が高まるなか、住宅においてもスクラップ&ビルドを繰り返す「フロー型」から、良いものをつくって長く使う「ストック循環型」へと大きく転換しようとしています。
築20年で価値が失われ取り壊されてしまう短命な住宅を作り続ける時代は終わり、限りある資源を大切に使いながら、環境負荷が少なく、資産価値の高い住宅を次世代へ残していくことが、私たち住宅供給者には求められているのです。

大切に住み継ぎ、物語を受け継ぐ

大切に住み継ぎ、物語を受け継ぐ

価値あるものは大切に扱われ維持保存されながら、人から人へと語り継がれ、引き継がれて来ました。
住宅も同じように、手を入れながら大切に住み継ぎ、その家に刻まれた物語を次世代へ継承する時代ではないでしょうか。
世代を越えて受け継がれる大切な場所をお届けすることが、私たちの願いです。

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